理事長挨拶(徳永 翔)

一般社団法人 学生自主研究推進機構(SINAPS)は、2016年3月に任意団体SINAPSとして設立され、2019年9月に一般社団法人 学生自主研究推進機構として「学生の自主研究のすそ野を広げ、日本の科学技術を代表する研究者を目指す学生を支援すること」を目的に設立いたしました。

 2015年3月に開催した関西若手サイエンティスト親睦会に始まり、サイエンス・インカレ・アンバサダー(SIA)活動を経て、2016年3月6日に任意団体「SINAPS」が設立されました。その後、全国各地で自主研究発表会であるJamboreeを開催しました。今では、全国に6つの支部を持つ一般社団法人 学生自主研究推進機構として、自主研究のすそ野を広げる活動として、研究発表会Jamboreeの開催とSIA活動を主に行っております。

 私も、今から3年ほど前にサイエンス・インカレに出場しました。そして、研究活動には、早い時期からの研究活動と自分とは別の分野の研究をしている研究者との交流が重要であることを実感致しました。しかしながら、現在の日本では、大学学部生が自主研究をすることや、異分野の研究をしている同世代の学生との交流は難しいのが現状です。私たちは、“自主研究のすそ野”を広げ、研究者をめざす学生、研究活動を行いたい学生を支援し、「学生の自主研究を推進」することを今後も行っていきたいと考えています。

 SINAPSはこれまで任意団体でしたが、今後のさらなる活動の発展を目的に2019年9月に一般社団法人 学生自主研究推進機構と法人化致しました。これまで、研究に携わっている学生の交流に重きにおいて活動をおこなってまいりましたが、今後、学部生の研究活動の支援事業などについても行っていきたいと考えております。また、これまで全国各地で開催してきました自主研究発表会Jamboreeやサイエンス・インカレに出場する学生の支援活動であるサイエンス・インカレ・アンバサー活動は今後も継続していきます。

 大学学部生が研究を行うことが容易ではないという現在の日本において、私たちは、「研究をしたい」という学生が、自らが思い描く研究活動を自由に行うことができるような、環境を整備していけるように、挑戦を続けてまいります。これからのSINAPSの更なる成長と発展に、是非ご期待ください。

令和元年(2019年)11月
一般社団法人 学生自主研究推進機構
理事長